小麦アレルギーなのにラーメン屋の店長をしているnacoです。
小麦アレルギーの事故をきくと、すごくこころが痛みます。
ラーメン屋ではたらく小麦アレルギーのわたしが家以外で食べるということで気をつけてほしいことをおしえます。
もくじ
コンタミネーション(コンタミ)に注意せよ
原材料には入っていないものが、製造過程や調理過程において意図せずしてアレルギー物質が混入してしまうことを、コンタミネーションと言います。
コンタミネーションは、略してコンタミとも言われています。
小麦アレルギーなら、ラーメンのゆで汁に注意!
今、グルテンフリーブームでラーメン屋でも米粉麺をおいてあるお店やグルテンフリーとうたった商品を選べるお店もあります。
小麦粉の麺に代わる、グルテンフリーな麺がいろいろあります。
- 米粉麺
- 玄米麺
- とうもろこし麺
- 大豆麺
- こんにゃく麺
- フォー
などです。
今は、ラーメン屋さんでも麺をグルテンフリー麺に変えることのできるお店もあります。
でも、小麦麺を扱うお店で小麦アレルギーの人が食べるのはとても危険です。
ゆで麺機の茹で汁は小麦がいっぱい
ラーメンはゆで麺機で麺を茹でます。
注文が入るごとにお湯を替えるわけではありません。
少しずつ水を入れて、循環はしていますがゆで汁には小麦粉がかなり溶け出ています。
そのゆで汁の中で米粉麺やグルテンフリーの麺を茹でていたら、とても危険です。
グルテンフリーな十割蕎麦も気をつけて
お蕎麦屋さんでも同じです。
十割蕎麦だから、大丈夫ではありません。
十割蕎麦はそば粉だけでつくられた蕎麦で、つなぎをつかっていない蕎麦です。
つなぎとは小麦粉のことで、小麦粉に含まれているグルテンがつなぎの役目をしています。
十割蕎麦は小麦をつかっていないので、グルテンフリーです。
つなぎをつかっている二八蕎麦や九割蕎麦といっしょに茹でていたら、せっかくの十割蕎麦にも小麦がついています。
お蕎麦屋さんで食べる蕎麦も安心できません。
十割蕎麦専用の別の釜や、鍋で個別に茹でてくれるのか確認してから注文ないといけません。
そばや、米粉パスタは自宅でじぶんで茹でて食べるか、米粉専門のお店でないと、安心して食べられないとわたしは思っています。
お店で食べるときは、同じゆで麺機をつかっていないか必ず確認してください。
調理器具にも小麦は残っている!
それでもわたしは危険だとおもいます。
小麦の麺を扱っているお店の調理器具には小麦が付着しています。
↓ てぼ このカゴにラーメンをいれてゆでます。

てぼ
小麦麺をゆでているこの てぼ には小麦粉がたくさんついています。
同じてぼをつかっていたら、小麦混入は免れません。
小麦麺をさわった手で盛り付けしたり、同じトングなどをつかっているかもしれません。
お皿や、丼にもしかしたら小麦粉がついているかもしれません。
小麦粉を扱うお店のものを食べるということは、とても注意が必要です。
お店にアレルギーの知識を持っている人がいればいいですが、よほど意識しているお店でない限りわたしは危険だと思います。
グルテンフリーの揚げ物でも、油に注意!

同じ理由で、揚げ物にも注意が必要です。
例えば、コンビニの揚げ物。
アレルギー表示がOKでも、パン粉のついたコロッケや小麦粉のついたチキン、アメリカンドックと同じ油で揚げています。
その油には、小麦粉が溶け出しています。

居酒屋や、レストランの揚げ物も同じだと考えた方がいいです。
そのものに小麦粉が使われていなくても、油には小麦粉の成分が混ざってます。
どんなものにも小麦粉がついているかもしれない
まな板、包丁、トング、お皿、コップ、小麦粉を扱っているお店では、何に小麦粉がついているかわかりません。
洗ったつもりでも、きれいに洗えているとは限りません。
小麦粉を扱うお店では、店内の空気中にも小麦粉は舞っています。

目に見えていなくても、小麦はいたるところに存在しています。
そのことを知っておいてください。
小麦アレルギーの人が外食をするときに絶対に気にしてほしいこと
小麦粉を扱うお店で食事をするということは、わたしはとても危険だとおもっています。
お店の従業員は、アレルギーのことを知らないと考えておいたほうがいいです。
お店で従業員に質問しても、明確な答えが返って来たことはほぼありません。
ほんの少しの小麦粉が重篤な症状を引き起こすということを、知らない人がほとんどです。
「だいじょうぶ」という 従業員の説明を100%信用するのかは、自分の判断になります。

アレルギーの症状の出かたは、その時の体調次第で変化するとわたしは感じています。
小麦アレルギーの私が思うことのまとめ

- 茹で汁に注意
- 揚げ油に注意
- 調理器具に注意
- コップやお皿にも注意
事前にお店に電話して、確認をするということをわたしはしています。
グルテンフリーとうたっていても、実際は『アレルギーのある方はご遠慮ください』というお店が多いです。
必ず、確認しましょう。
最近は学校の給食などの事故もあり、アレルギーの認知は高くなっていると感じます。
それでも、飲食店ではアレルギーの研修や勉強などはほとんどしていないと思います。
なにより、飲食店は入れ替わりの激しいアルバイトがほとんどです。
専門の知識をもった従業員が常時いるお店がどれだけあるでしょう。
あぶないかな?どうなのかな?
迷ったら、わたしは食べません。
いろんなことを想定して、大丈夫と思ったものしか食べません。
自分の身はじぶんで守るしかないんです。
しまった!では遅いんです。
今までに失敗をしてきたわたしがおもうことです。
間違えて小麦を摂ってしまって、救急車を呼んだことも今までに二度あります。
小麦アレルギーの私が、小麦を食べてアナフィラキシーを起こして入院した話【その1】
という記事でそのときのことを書いています。
外食はかなりのリスクがあるということを、知っておいてください。
安心してだいすきな人たちといっしょに食事ができることは、とてもしあわせです。
わたしは、アレルギーを持つ人ひとも、持たない人も、安心して食べることのできる世界をつくりたいです。

小麦そのものを食べなければ症状がでない人、少量でも重篤なショック症状をおこしてしまう人、人それぞれです。
このブログでは、小麦を完全除去しているわたしが気をつけていることを書いています。
みなさんの症状にあった対応をしてくださいね。