このふたり、なんてうつくしいんだろう。
人生は長く生きるほどより美しくなる
このことばそのものだ。
ドキュメンタリー映画『人生フルーツ』を観た感想
建築家の津端修一さん90歳と英子さん87歳の日常の映画。
2人は家のキッチンガーデンで食べるものを育て、その素材を使って手作りし、離れて暮らす家族やまわりの人に送り、毎日をゆったりと暮らす。
木や落ち葉、土、野菜、果物、動物、そしてお互いをいたわり合いながら、優しく、穏やかに、尊重し合いながら、微笑んで暮す。
モノが溢れる今の時代に、あるものを大切に使い、『何でも自分で』という修一さんの言葉にあるように、作れるものは楽しみながら何でも作る。
修一さんの穏やかなのに、まっすぐで強く揺るがない想いが伝わってきて涙が止まらない。
2人の、押し付けでないお互いを思い合うこころを感じて涙が止まらない。
樹木希林のナレーションで、ゆっくりとときが進んでいく。
わたしの映画『 人生フルーツ』との出会い
わたしは、たまたま見つけた『人生フルーツ』の映画の予告をみて、こころが震えた。
津端修一さん、英子さんのことを知りたい。
暮らしを知りたい。
たいせつにしているもの、ことを知りたい。
映画『人生フルーツ』を調べると、おふたりの暮らしが書かれた本が2冊出版されていることがわかった。
すぐに2冊買った。
この本には、おふたりがどんな家で暮らしているのか、どんな畑でどんな風に何を育てているのか、どんなものを作って、食べているのか、写真と修一さんの描いたイラストでこれでもかっていうくらいに教えてくれる。
英子さんのお料理やお菓子のレシピも載っている。
おふたりの想いやことばがすごくいい。
「不便で、手間ひまかかる暮らしが好き」
「おなじこと繰り返しずっとやっていれば、昨日より、今日はよくなるからね」
「食はいのち。ものはなくても暮らせる。」
この2冊を読んで、映画を観たいと思った。
新刊『きのう、きょう、あした。』本がきのう届いた。
そして、ちょうど映画を観た次の日に、3冊目の本が出版された。
映画の撮影の『その後』が書かれた本だ。
③「きのう、きょう、あした。」著者:つばた英子・つばたしゅういち
わたしの宝物がまた、ひとつ増えた。
しあわせの形を見せてくれたふたり
しあわせの感じかたは人それぞれ。
わたしが思うしあわせをふたりが見せてくれた。
これが生きるということ。
これが自由ということ。
お金で買えないものをたいせつにする生き方。
こんな風にわたしも生きたい。
これを読んで、映画を観て、あなたは何を感じますか?