大人になってから小麦アレルギー、麦アレルギーになって、グルテンフリーの食事をしているnacoです。
わたしは今、小麦アレルギーであることがわかり、小麦抜きの生活をしています。
小麦粉で作られたパンやパスタ、お好み焼きを食べることはできません。
小麦を食べると体調が悪い、でも病院で血液検査をすると検査結果が陰性でアレルギーじゃないと言われどうしていいのかわからないという相談を受けることがなんどもあります。
わたしは医師ではないので、医学的なアドバイスはなに一つできません。
治してあげることも、もちろんできません。
病院で「気のせいだ」「更年期なんじゃないか」って言われどうしようもなく苦しんでいる人を何人も知っています。
今日はテニスプレーヤーのノバク・ジョコビッチ選手が食事を変えたことで、生まれ変わったことが書かれた本を紹介しながら、ジョコビッチのことを知ってもらえたら、もしかしたら体調不良の原因のヒントがみつかるんじゃないかなって思っています。
もくじ
ノバク・ジョコビッチってどんな人?
ジョコビッチをご存知ですか?
ノバク・ジョコビッチは、セルビア出身のプロテニス選手です。
世界ランキング1位にもなったことがあるくらいで、世界的に人気のプロテニスプレーヤーです。
ジョコビッチ選手は2008年に全豪オープンでグランドスラム優勝を果たすものの、しばらくの間不調でもがき苦しみました。
2010年に『グルテンフリー』を始めて以来、2011年には全豪オープン、ウィンブルドン、全米オープンで優勝を達成し、世界ランキング1位に。
以降、2012年、2014年と世界1位を維持し絶対王者として君臨しています。
ジョコビッチ選手はグルテンフリーの食生活に変えたことで、生まれ変わったと感じるほど体調が良くなったんです。
ノバク・ジョコビッチ著「ジョコビッチの生まれ変わる食事」
ジョコビッチがこの本を出版したことで、『グルテンフリー』が世の中に知られるようになったと言っても言い過ぎじゃないと思います。
私はジョコビッチとは違い小麦アレルギーでしたが、わたし自身小麦が原因じゃないかと気付かせてくれたのがこの「ジョコビッチの生まれ変わる食事」という本でした。
ジョコビッチ選手は実家がピザ屋さんで、一般的な人と同じように、子供の頃からピザやパスタをガンガン食べていたそうです。
そして、試合で勝ち進んでもいざという時何かが鼻をつまんでふさいでいるかのよう、胸が締め付けられ呼吸ができなくなる、足はコンクリートを流し込まれたように重くなる。
ジョコビッチは、毎日朝と午後に練習をして、ウェイトトレーニング、バイク漕ぎ、走り込みなどのトレーニングをし、トレーナーを替えたり、新しい練習メニューも試した。
呼吸がもっとできるようにと鼻の手術も受けた。
それでも襲ってくる原因不明の不調はずっと続いていた。
それが、セルビア人栄養学者の指導で食事を改善したところ体調が一変し、18ヶ月後にはウインブルドン優勝と世界ランキング1位にまで上り詰めた。
その食事法が『グルテンフリー』です。
ジョコビッチは、本書の中でなんども「じぶんの体の声に耳を傾けなければならない」と言っています。
ジョコビッチは2週間グルテンを断ち、その後ベーグルを食べてみると二日酔いのように頭と体が重くベッドから起き上がれないほどに。
2週間グルテンを断ち、その後グルテンを摂取したことではっきりと体感したんです。
それ以来、ジョコビッチは体が伝えようとしている声にはすべて耳を傾けるようにしたそうです。
体の不調は食べたものからきているとジョコビッチは言っています。
ジョコビッチはグルテン不耐性と乳製品不耐性
ジョコビッチは重度のグルテン不耐性と乳製品不耐性がわかって食事を変えたことで人生が劇的に変わりました。
グルテン不耐性というのは、非セリアック・グルテン過敏症とも言われていますが、小麦アレルギーやセリアック病ともちがう症状です。
すぐにからだに反応がでないため、原因がわからず気付かずにいたんですね。
グルテンを摂らない新しい食事に変えたことで、ジョコビッチは新しい人生も手に入れました。
ジョコビッチの食事
実際ジョコビッチの食事はどんなものなんでしょう、興味がありますね。
- 肉・魚・卵→肉は鶏肉や七面鶏肉、魚など
- 低炭水化物野菜→ジャガイモや根菜、ブロッコリー・カリフラワーなど
- 果物→ベリーなど糖分を摂りすぎない
- グルテンフリーの穀物類→キヌア、ソバ、玄米、オート麦
- ナッツと豆類→アーモンド、くるみ、ピーナッツ、ひまわりの種、かぼちゃの種など
ジョコビッチはこれらを、オリーブオイル、ココナッツオイル、亜麻仁油などの油と、ハーブやスパイスをつかって料理したものを中心に食べています。
遅延型フードアレルギー検査
ジョコビッチが検査したELISA血液検査は、遅延型フードアレルギー検査といわれるものでIgGという抗体を血液から検査するものです。
IgE抗体アレルギー検査では遅延型アレルギーが見つからない場合が多く、「遅延型フードアレルギー検査」をする方もいらっしゃいます。
今現在はこの「遅延型フードアレルギー検査」は、日本アレルギー学会、日本小児アレルギー学会、欧米のアレルギー学会も公式に否定していて非推奨の注意喚起をしています。
この検査を根拠に、食物除去の指導をしないように呼びかけています。
IgG抗体検査結果を根拠として食物アレルギーを診断し、陽性の場合に食物除去を指導すると、原因ではない食品まで除去となり、多品目に及ぶ場合は健康被害を招くリスクもあるからです。
保険適用外のため、検査料もとても高額に設定しているクリニックもあります。
IgGは健康な人でもいろいろな食物に対して持っている抗体です。
小麦に対するIgGの抗体が検出されたからと言って、小麦に対するアレルギーがあるとは限らないということです。
即時型小麦アレルギーの診断も、IgE抗体を持っているだけでは診断はつかず、皮膚パッチテストなどをして小麦アレルギーと診断されます。
ジョコビッチの言う通り、「自分の体の声」をしっかり聞くということがすごくたいせつなんじゃないかと思います。
グルテンフリーをしているスポーツ選手
ジョコビッチ選手の影響かどうかはわかりませんが、他にもグルテンフリーをしているスポーツ選手がいます。
最近では野球選手の菅野智之投手がグルテンフリーを実践して体調不良から復活して大きな成果をあげられました。
菅野投手の記事はこちらから
私が小麦アレルギーと知って、グルテンフリーをして思うこと【まとめ】
わたしはジョコビッチの本がきっかけで、体調不良の原因が小麦なんじゃないかって気付きました。
ジョコビッチ選手とわたしでは、食べた時の症状やアレルギーもちがうけれど小麦を食べない生活、グルテンフリーをしているというところは同じです。
小麦アレルギー以外にも、小麦や麦の食べ物で体調が悪くなる人もいますよね。
ジョコビッチ選手はグルテンフリーをとっても前向きに、むしろ楽しんでいるように思います。
今わたし自身もそうありたいと思っています。
小麦を食べられなくなって、わたしも新しく生まれ変わったって思います。
今までの自分からマイナスになったんじゃなくて、ゼロからのスタート。
食べるものがなくて悲しくなることももちろんあるけれど、でも食べられるおいしいものがいっぱいあって、それを見つける、食べるということをたのしみたい。
自分のからだが受け付けないということは、自分には良くないもの、必要のないものなんだ。
だったら、自分に合うものをみつけてやるぞって気持ち。
わたしも「自分の体の声」を素直に聴いて、たのしみながらグルテンフリーをしていきたいなって思っています。