最近、他店舗で働いている年配のアルバイトの方と話しをする機会があった。
そのアルバイトの方に言われたことで、気付いたこと、変えていかなければいけないと感じたことがあった。
アルバイトを黙らせる決め台詞
疑問を感じたことを社員に聞いても、
「ルールで決まっているから。」
「今までずっとこうしているから。」
という返事しか返ってこない、という話しだった。
なぜそういうやり方でやっているのか、なぜずっとこうしているのかを伝えなければみんなは納得できない。
ときに今まであたりまえにしてきたことが、ものすごく効率の悪いことかもしれない。
みんながやりやすくて、そちらの方がよければ変更することだってある。
アルバイトを黙らせる決め台詞が「ルールで決まっている。」になっているとしたら、とてもかなしい。
せっかくお店を良くしよう、やりやすいやり方にした方がいいんじゃないかって提案してくれても、聞く耳を持たず、
「今まではこうしていた。」で終わらせるなんて、
誰だってやる気がなくなるし、もう何も言いたくなくなってしまう。
自分で何も考えない思考停止人間
ルールを守ることはとてもたいせつ。
でも、そのルールはなぜそう決まっているのか、本当に正しいルールなのかって考えることもたいせつ。
そしてこのルールはこういう理由で決まっているから、いっしょに守ってほしいと伝えたい。
あたりまえにしていること、あたりまえと思ってやっていることに疑問をもつということが、考えるということなんじゃないのかなと思う。
ルールに従って、なにも考えずにやっていれば楽で安心。
でも、それ以上には絶対になれない。
完璧なんて世の中にはなくて、常により良くアップデートを繰り返していくもの。
現状にあぐらをかいて、改善していこうと思わなければ、停滞するだけ。
思考を停止して立ち止まることは、後退していること。
いつも疑問を持ち自分で考え、自分で答えを導き出していこうとすることが大事なんじゃないかなって思う。
指示待ち人間
あともうひとつ気になること。
お店でトラブルがあったとき、
「どうすればいいですか?」
「アルバイトにこう言われたんですけど、なんて返事すればいいですか?」
自分では何も考えない。
例えば、お店で使う食材が無くなりそうになったとき、自分で考えて「こうしようと思うんです。」って言ってくれるといいなって思う。
「今すぐ買いに行こうと思います。」でもいい。
こちらに丸投げではなく、自分で一度考えてみてほしい。
そこで初めて、こういう方法もあるよって教えたい。
「無くなったら一旦売り切れにして、お店が落ち着いたころに買いに行ってもいいよ。」
「今ならまだ間に合うから、業者に電話してお願いしてみるといいかも。」
なにも考えずに指示されたことをするだけの人になってほしくない。
自分で考えて行動するということは、責任が発生する。
それがこわくて他人に指示を仰ぐ。
そうすればうまくいかないとき、ひとのせいにできる。
うまくいかないことを繰り返して成長できるのにもったいないな。
一生他人のせいにして生きていくのかなって思う。
私にできること
わたしがこれからやることは、これを伝えること。
どんなことも、まず自分で考える。
考えて行動する。
守られた籠のなかで、エサをもらって安心って思うのか、
もしかしたら傷つくかもしれないけれど、自分で扉を開けて広い世界に出たいって思うのか。
扉をいっしょに探すこともできるし、知っていればこっちだよって教えることもできる。
でも最終的に開けるのは本人。
わたしは扉を開けたいって思う人と、泣いたり笑ったりしながらいっしょに探したり、迷ったりしたい。
そうすることで、わたしも成長できる。
今からわたしも新しいチャレンジです。