2024年10月10日、名古屋・久屋大通公園で開催した「ビヨンドグルテンフリー祭」が終了しました。胸がいっぱいで、まだ興奮が冷めない中、一人反省会として今の気持ちを記録しておきたいと思います。来てくださった皆様、出店者の皆様、そして応援してくださったすべての方々へ、心からの感謝を込めて。
もくじ
想像のはるか上を行く光景に、胸が熱くなった『ビヨンドグルテンフリー祭』の一日
「もう本当に胸がね、いっぱいでした」
当日の光景を思い出すと、今でも目頭が熱くなります。私が思い描いていた「ビヨンドグルテンフリー祭」の想像を、はるかに超える来場者の方々。その光景を見た瞬間、胸が本当に熱くなりました。
朝の開場前から、すでに長蛇の列ができていました。「こんなに早くから並んでくださるなんて」と驚きながら、同時に身が引き締まる思いでした。皆さんの期待の大きさを、ひしひしと感じたからです。
名古屋市内からはもちろん、なんと北海道から福岡まで、全国各地から足を運んでくださった方々がいらっしゃいました。
特に印象的だったのは、当日の朝に「福岡から飛行機のチケットが取れたので行きます」ってメッセージをくださった方。その行動力と熱意に、本当に感動しました。実際に会場でお会いした時、「やっと来れました!」と笑顔で言ってくださって、思わず涙が出そうになりました。
神奈川、東京、大阪、京都…本当にたくさんの県外から足を運んでくださって、改めてグルテンフリーを求める方々の想いの強さを実感しました。中には「家族全員小麦アレルギーで、こんなイベントを待っていました」という方や、「子どもに初めて屋台の雰囲気を味わわせてあげられます」という親御さんもいらっしゃいました。
そして、その期待に応えられるイベントを開催できたこと、本当に嬉しく思います。
ビヨンドグルテンフリー祭に協力してくださったすべての方への感謝

このイベントは、本当にたくさんの方の協力があって実現できました。皆さんの応援がなかったら、絶対にできなかった。そのことを改めて実感しています。
出店してくださった19店舗の皆様、本当にありがとうございました。京都から来てくださったイーデライトさんをはじめ、遠方からも駆けつけてくださった店舗の方々。前日から仕込みをして、当日は朝早くから準備をしてくださいました。
そして、名古屋のグルテンフリーを盛り上げようと一緒に頑張ってくださった地元の店舗の皆様。「名古屋をグルテンフリーの街にしよう」という私の夢に共感してくださり、一緒に走ってくださったこと、本当に心強かったです。
ヒサヤマーケットの方々には、会場の使用でご協力いただき、本当にお世話になりました。初めての大規模イベントで、至らない点もあったかと思いますが、温かくサポートしていただきました。特に、予想を超える来場者数に対しても、柔軟に対応してくださったことに感謝しています。
そして何より、来場してくださった皆様一人一人が、このイベントの主役でした。皆さんの笑顔、「美味しい!」という声、そして温かい応援の言葉が、私たちの大きな力になりました。
グルテンフリーフェスの大きな反省点:完売続出で買えなかった方々へ

今回のイベントで一番の反省点は、お昼に来てくださった方の多くが、商品を買えなかったということです。
「せっかく来たのに、もうほとんど残ってなくて買えなかった」
このようなお声をいただいて、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。朝から長蛇の列ができ、どのお店も早い時間に完売してしまいました。午前11時頃にはすでに半分以上のお店が品切れ状態。お昼過ぎに来てくださった方は、ほとんど選択肢がない状態でした。
実は私自身も、出店者さんの商品を1個も食べることができませんでした。
ケンミンさんのグルテンフリーラーメン、各グルテンフリーのパン、各地から集まった魅力的なお菓子たち…どれも食べてみたいと思っていたのですが、来場者の方を優先して「私は後にしよう」と思っているうちに、すべて完売してしまったんです。
スタッフも同じ状況で、買うことができませんでした。朝から晩まで走り回って、お客様の対応をしていたスタッフたちも、結局何も食べられずに終わってしまいました。
それだけ多くの方に来ていただいたということで嬉しい反面、せっかく来てくださったのに買えなかった方々への申し訳なさでいっぱいです。特に、小さなお子様連れで来てくださった方が、「子どもが楽しみにしていたのに」と残念そうにされている姿を見た時は、本当に心が痛みました。

貴重なご意見:外国人向けの情報発信も必要
ライブ中にいただいたコメントで、とても大切な気づきがありました。
「外国人はアレルギーじゃなくても健康志向な人が多く、グルテンフリー好きが多いので、次回は英語版のポスター等も作ってもらえると、外国人も来る」
確かにその通りです!道のり弁当も道のり亭も、本当に多くの外国人のお客様にご利用いただいています。特に最近は、観光で名古屋を訪れる外国人の方から「グルテンフリーのお店を探していた」という声をよく聞きます。
今回のイベントでは、英語での情報発信を考えていませんでした。大きな機会損失だったと反省しています。
当初は「外国人の方は旅行者が多いから、事前にチラシを見ても来れないかも」と思っていましたが、インスタグラムなどで前日に情報を見つけて来てくださる可能性もありますよね。実際、当日も何組か外国人の方を見かけましたが、情報がなくて戸惑われている様子でした。
次回は必ず、英語でも情報発信をしていきたいと思います。「グルテンフリーの街・名古屋」を世界に向けてアピールする良い機会にもなりますね。看板やメニュー表示も、日英併記にすることを検討します。
見えてきた可能性:グルテンフリーパン屋さんがいくつあっても売り切れる需要

今回のイベントで特に印象的だったのは、パンの需要の高さです。
実は準備段階で「パン屋さんやお菓子屋さんが多すぎると、売れ残ってしまうのでは」という心配がありました。19店舗のうち5〜6店舗がパンを販売していたので、競合してしまわないか不安だったんです。
でも、その心配は完全に杞憂でした。どのグルテンフリーパン屋さんも行列ができ、すべて完売。これは本当に大きな発見でした。
ある来場者の方が言っていた言葉が印象的です。「普段パン屋さんに入っても、食べられるものが1個もない。でも今日は、どれを選ぼうか迷える幸せがある」。この言葉に、グルテンフリーパンの需要の本質があると感じました。
グルテンフリーを求める方々にとって、普段食べられない美味しいパンは、いくつあっても買いたいものなんだということがよくわかりました。次回はもっとパン屋さんが出店しても大丈夫。むしろ、もっと多様な選択肢があった方が喜ばれるということがわかりました。
新しい挑戦への期待も
「パスタ系とか難しいと思いますが、人気出そうな気がします」というコメントもいただきました。
確かにパスタは技術的に難しいかもしれません。でも、ピザ屋さんの「いいから」さんも出店してくださったように、普段グルテンフリーでは食べられないメニューこそ、需要が高いということも実感しました。
当日のブースでは、「人生で初めて外でラーメンが食べられる!」と興奮している方もいらっしゃいました。そんな瞬間に立ち会えることが、このイベントの醍醐味だと思います。
次回は、パンやお菓子だけでなく、もっと多様な食事系のメニューも増やしていけたらと思います。ラーメン、うどん、パスタ、餃子…グルテンフリーでは諦めていた料理を、みんなで楽しめる場にしたいです。
次への決意:ビヨンドグルテンフリー祭の全国展開と、もっと大きなイベントへ

今回の成功と反省を踏まえて、次のステップへの決意を新たにしています。
まず、次回はもっと大きなイベントにします。今回の反省を活かして、より多くの方に楽しんでいただけるよう、出店数も増やし、在庫も十分に準備できるよう調整していきます。
具体的には、出店数を40〜50店舗に増やし、会場も今回より広いスペースを確保したいと考えています。また、時間帯による入場制限や、事前予約システムの導入なども検討中です。
そして、名古屋だけでなく全国展開を目指します。東京、大阪、そして今回わざわざ来てくださった北海道や福岡、沖縄でも開催できるよう、頑張っていきたいと思います。
各地にはそれぞれ素晴らしいグルテンフリーのお店があります。その地域ならではの食材を使った商品も楽しみです。北海道の新鮮な食材を使ったグルテンフリー商品、沖縄の南国フルーツを使ったスイーツ…想像するだけでワクワクします。
「全国にグルテンフリーが広がれば嬉しい」というコメントをいただきましたが、まさにその通りです。各地でビヨンドグルテンフリー祭を開催することで、日本中にグルテンフリーの輪を広げていきたいんです。

失敗も糧に、みんなで作る次のグルテンフリーイベント

「素晴らしい挑戦ありがとうございます」というメッセージをいただいて、本当に勇気づけられました。
確かに今回は、買えなかった方も多く、私自身も食べられなかったという失敗もありました。でも、この失敗こそが、次への大切な糧になると思っています。
次回は必ず:
・より多くの在庫を準備する(各店舗と事前に調整)
・時間を分散させる工夫をする(タイムセール制など)
・英語での情報発信も行う
・もっと多様なメニューを揃える
・全国各地での開催を目指す
・事前予約システムの導入を検討
これらの改善点を一つ一つクリアしていきます。
最後に:みんなの力で実現した夢の一日

ビヨンドグルテンフリー祭を終えて、改めて感じるのは「一人では何もできない」ということです。
このイベントは、出店者の皆様、協力してくださった方々、そして何より来場してくださった皆様、一人一人の力が集まって実現しました。
当日、ある女性が私のところに来て、「10年前に小麦アレルギーになってから、初めて屋台で買い物ができました」と涙ながらに話してくださいました。その瞬間、このイベントの本当の意味を実感しました。
買えなくて残念な思いをさせてしまった方々には、本当に申し訳ない気持ちでいっぱいです。でも、その貴重なご意見も含めて、すべてが次につながる大切な経験となりました。
「次は絶対ゲットしたい」「次のイベントも楽しみ」という声が、私たちの原動力です。皆さんの期待に応えられるよう、必ず次のイベントを成功させます。
グルテンフリーが特別なものではなく、当たり前の選択肢になる日まで。みんなで一緒に、この輪を広げていきましょう。
改めて、ビヨンドグルテンフリー祭に関わってくださったすべての方に、心から感謝申し上げます。
本当に、本当にありがとうございました。
そして、次のイベントでまたお会いできることを、心から楽しみにしています。
一緒に、日本をグルテンフリー大国にしていきましょう!