正しいことを言っているのに、きいてもらえない、受け入れてもらえない。
きょうは、お店で今起きている問題について考えたい。
正論は正しい、だが正論を武器にする奴は正しくない。
正論は正しい、だが正論を武器にする奴は正しくない。
『図書館戦争』より
彼女の行動をみていると、このことばをおもいだす。
お店のルール、やり方を守る
うちのお店では、みんなが「おなじやり方でやること」をたいせつにしている。
いろんなことのやり方が決まっている。
お店で社員としてはたらく彼女は、とても正義感のつよいまっすぐな子。
彼女は今、孤立している。
彼女の言うことは正しい。
でも、だれも彼女の言うことを聞いてくれない。
それでいつも摩擦がおきる。
正しい、でも正しくない
彼女の言っていることは正しい。
なのに、なぜ受け入れてもらえないんだろう?
そう考えたとき、あの図書館戦争のことばがおもい浮かぶ。
「正論は正しい、だが正論を武器にする奴は正しくない。」
正しいことを言っているのに、相手を傷つけている。
「なんでやらないの?」
「私は正しいことを言っているのに、なんでわかってくれないの?」
「間違っているのは、あなた。」
ほんとうの目的は、正しいやり方でやってもらうこと。
でも結果、反発され、やってもらえない。
正しいことを言うとき、言う方は気持ちがいい。
でもストレートに「あなたはちがう」って言われたとき、言われた人はじぶんを否定された気がして悲しくなる。
そこに感情が入ってしまう。
そうなると、その人と話すことが嫌になり、その人自体も嫌になってしまう。
正しいことを言っているのに、聞いてもらえなくなる。
正論を言っているのに、傷つけてしまっている。
どうすればいい?
せっかく大切なことを言っても、相手が気分を悪くしたら伝えたいことが届かない。
正しいことであればあるほど、伝え方はすごくだいじ。
否定からはいったら、だれでも嫌なきもちになる。
いいところを認め、いつもありがとうの気持ちをもって、やさしく伝えることができたらと思う。
寄り添うきもち。
「やってね」って言い放つのではなく、
いっしょにがんばろう。
いっしょにかんがえよう。って寄り添って見守ることができるといい。
傷つけるのではなく、やさしさで包むように。
伝えることのむずかしさ
そして、これを彼女に伝えることもすごくむずかしい。
彼女も「みんなのため」「お店のため」とおもって一生懸命やっている。
彼女にもまた、「じぶんを否定された」ととらえられないように、
ことばをえらんで伝えないといけない。
そんなわたしも、どう伝えようかずっと考えている。
どう言えば伝わるのか、ずっと考えている。
彼女は苦しんでいる。
わたしは、彼女の笑顔が見たい。